中小企業診断士そろそろ合格したくなってきた。

そろそろ合格したくなってきた。

前期の振り返り

2019年度の自己採点の結果は以下のとおり。


経済学・経済政策 52点

財務・会計 60点

運営管理 62点

企業経営理論 58点

経営法務 48点

中小企業経営 55点

情報セキュリティ 2018年度合格


合計 395点


合格420点まで、あと25点。

1教科平均4点で合格!


しかし、ほとんど理解せずに挑んだ2018年度より、15点しか上がっていない。


あんなに勉強したのに!


その「あんなに」というのが大きな間違え。

勉強時間は、往復の通勤時間の2時間程度。


しかも、経営企画室は、予算、事業計画、人事(昇格、正社員登用、雇用契約)、決算、法改正による規程の改正、取締役会と株主総会など何から何まで。


例年、ギアをあげるのは、申し込みが終わってから。


2018年度頑張って覚えたことは、リセットされまた1から。


1000時間の勉強が必要と言われる中小企業診断士。そうは甘くない。


そうは言っても、そんなに勉強時間は作れない。やはり、効率のいいスキマ学習しかない。


時間も金もない。


世の中のお父さんは、みんなそんな中で合格している。


ところで、お父さん受験生は、休日の2日間勉強できるのだろうか。


うちは、勉強してようが、関係なく家事や娘の送り迎え。

家族は何の勉強をしているかもわからない。中小企業診断士といっても、それで給料上がるの?


まあ、仕方ないけど…




各科目の振り返りは、事業別(科目別)戦略で

経営ビジョン(中小企業診断士になってどうするの?)

~経営ビジョン~


経営理念には「お客様第一」「従業員の幸せ」「社会貢献」こんな三方よしの言葉をいれておけば、対外的には問題ない。


言葉で何とでも言い訳はできる。


実際、素晴らしい経営理念とは、それが従業員、お客様、社会に伝わり、実感しているかどうかである。


それには、少なくともビジョンストーリーができる(自然にでてくる)はずである。


これは経営者の仕事


それを皆の心に残るよう短いインパクトのある言葉に纏める。


これは経営企画の仕事



ただ、実態は、サラリーマン社長にビジョンストーリーなんてない。10年後なんていませんから、そんな先は見ていない。

10年後を見ているのは、60歳を過ぎた経営者ではなく40代です。


やはり、経営者が変わっても引き継がれていく経営ビジョンじゃないと。


50年後赤字になるからと、カジノ誘致に乗り出したどこかの市長さんのように「自分の時に何かを残したい」というのがみえみえだとちょっときつい。


そこは民意で変えられますが、会社は従業員には止められません。辞めるだけです。


名だたる経営者は、ビジョンを伝えることがうまいのだと思います。

経営者の思いが伝わり、その思いを従業員がこの人といっしょに実現したいと思う。


それがビジョンなのでしょう。





実は、私の会社は、AIと働き方改革という外部環境の脅威にさらされている会社です。(今は、あまり気づいていないようですが…)


そこで、私のビジョンは、


2020年中小企業診断士合格

副業を開始する。


5年後(50歳)、企業内診断士として、経営者にその脅威に気づかせ、変革をすすめる。


10年後(55歳)、経営がわかる経営者になって会社、そこで働く従業員とその家族を守る。そして、その後の経営者を育てる。



ここまでは、金が必要。

2人の娘を大学に行かせるために!



そして、


私の父は伝統工芸の職人でした。しかし、世の流れでその伝統はなくなりました。

職人は、売るのは下手。(経営がわからない。)

これは、子供のときから思っていました。




日本の高度成長を支えてきた「ものづくり」を立て直す中小企業診断士


これが15年後(60歳)のビジョンです。

経営目的(なぜ中小企業診断士になるのか)

~経営理念~


我が社は、経営理念が形骸化している。

多くの会社では、そうであろう。


社長も、なぜこの経営理念が生まれたのか、例え話しもできないし、誰も説明ができない。


実は、経営理念が生まれた背景がISOの審査員に言われたからで、事務局が、「経営理念の作り方」などを検索して言葉を並べただけだから。


創業者の思い、価値観がそこにつまっていれば、経営理念は重要である。

そのゆるがない経営理念のもと経営ビジョンがあり、経営方針、経営目標とつながっていく。


結果的に経営理念とは関係なく、経営計画はできていく。それでも整合性はとれる。「お客様を大切に」「社会に貢献して」こんな言葉でできているから…


ここで必要なのは、経営者が「なぜ、この会社は存在するのか。」「この会社でどんなことを実現して、社会に貢献したいのか」を振り返ることである。


それがないなら、経営者を辞めればいいだけだと思う。(ここまで経営者に言ったことはありませんが…)


長くなってしまいましたが、それほど目的は重要だと思っています。



私が、中小企業診断士の勉強をするきっかけとなる様々な経験がある。


高校卒業後、今は聞かなくなってしまったいわゆるフリーターだったため、結婚するからと就職するといっても、ブラック企業での営業くらいだった。


運がいいのか、悪いのか、1年程度で社長の側近(社長室、経営企画室のようなもの)になる。なぜ、そんな花形になれるのか。それは、そのポジションの人がどんどん辞めていくポジションだからである。

家賃が払えない、給与が払えない、税金が払えない。呼び出されて交渉。


ということは、高卒の社会人経験も浅い人間を置くしかない、つぶれそうな会社であるということである。


そして、就職した3つの会社が入社3年以内で倒産した。


売上高は順調に伸び、業界1位になったのにつぶれる。基本的には営業なので売上ばかりを考えていた。(売上があがらないと給与が払えないので)


リーマンショックの頃倒産。



ハローワークで休業保障をもらいながら、3ヶ月ほど「経営管理、生産管理」について学ぶ機会があった。


何で売上高が伸びている会社は潰れるのか。

そんな疑問から応募した。


そこの講師が中小企業診断士であった。

これなら、今までの経験を活かせる。

いい大学を出ている診断士はたくさんいても、何人もの経営者の側近、倒産を経験している診断士は、そんなにいないだろう。


このまま営業を続けても、営業重視の会社でいつも求人広告でおなじみの給与が高そうな会社は多分潰れる。もう営業は辞めようと思っていた。


ただ、子どもが小学1年と4歳では独立はリスクが高すぎる。


そのグラスは40人位だったが、何人かが簿記の勉強をしていた。


就職に有利なのは2級からということで、本を買ってみると、何となくできそう。


調べてみると税理士なら独立しても独占義務があるからこっちなら何とかなるかな?

(受からないリスクは考えていない。)


そんな矢先、簿記2級が条件の公的機関の経理業務の応募があった。


給与は、失業手当と同レベルの契約社員。事務経験もないので経験としていいかなと思って応募した。「簿記はもってませんが、次の試験で受かります。」といって合格したのが、今の会社。


安い給与は、税理士になるまでの我慢。5年で辞める計画を立てた。


2週間後の試験で簿記2級は合格。しかし、高卒だと簿記1級がないと税理士の受験すらできない。簿記1級合格まで1年半かかってしまった。


そして、簿記論と財務諸表を勉強するが、そもそも基本も知らないなかで独学。科目合格でさえ厳しい状況ではあった。


そんな折、会社では経営者を一掃する経営改革が計画されていた。そこで、経営改革のため経営企画室が立ち上がり、社内公募があった。当然、立場上そんなことは何も知らずに、応募。簿記1級が評価されたのか、合格した。


経営企画室は、一人。上司は役員。

経営課題表に課題が記載されており、責任者欄に(経営企画室 新人)と書かれていた。


もともと何をしている会社なのかさえ、知らなかったので、現状把握から始まる。


経営者一掃ということは、引き継ぎなんてものはなく、情報は隠される。


そりゃ、改革なんて反対意見の方が多い。

とくに旧経営者、幹部は。


そんな中、中期経営計画を策定することに。

簡単にいうと今までの経営では駄目だからということで、旧経営者、何をいっても反対されることは容易にわかる。


「現実は違うから。」「来たばっかりじゃわからないでしょ。」「契約社員が?」こんなところでしょう。


そこで開いた本が、中小企業診断士の本。

圧倒的な知識の差を見せつけ納得させる作戦です。企業経営理論と財務・会計の2科目合格すれば、信憑性も増す。


これが、最初の中小企業診断士を勉強する目的です。


資料は誰でもわかるように作成するのが原則ですが、「これくらいわかって経営会議に参加してるんでしょ」というように専門用語を使って説明。文句は当然出ませんが、賛同をもらうことに成功しました。


そして2年前。


中小企業診断士を目指すことを決断。


①いつでも辞められるように準備することで、経営者に意見をいうことができる。

②退職後、本当にやりたいこと(後日、ビジョン編で)ができる。


「会社が倒産などによる従業員の解雇を出したくない。」という気持ちは普通の人よりも強い。


近年、「働き方改革」と様々な従業員のため(特に派遣社員、パートタイマー)を守るための施策が実施されている。


しかし、大手企業の人事に口を出し、従業員を守ろうとしているが、実のところ大手企業には、下請企業という抜け道がある。

リーマンショックで派遣切りという言葉がでていたが、今は、派遣会社など下請業者を潰せばいいという法律である。

そして、AI導入、労働生産性というかっこいい言葉は、定型作業をしている人は不要ですよということを意味している。


従業員のためのはずの法改正のせいで、何社もの派遣会社が潰れ、何人もの人が解雇された。


人手不足をあおり、労働生産性の向上をかかげ、「働き方改革」でと、一つ一つをみると如何にも皆に素晴らしいことをしているようだが、あわせて考えると


「付加価値の生み出せない会社は、人は、不要です。」ということです。



こんなシステムの中で、苦しんでいる経営者、毎年契約更新で来年は大丈夫かと思っている方々、そんな人たちが「安心して働けるように」サポートする。



これが、私が中小企業診断士になる大義です。


ついつい長々となってしまいましたが、試験勉強を(来年も)と決断したとき、ゆっくり考えてみるのはオススメです。